足りません

市原市のUさんは、長年、管工事に携わっていましたが、ある日元請さんから「今度から建設業許可を取ってもらわないと、仕事を回せなくなった」と告げられました。

建設業許可についてよく知らなかったUさんは、慌ててネットで情報を集めているうちに私に連絡をくれました。

Uさんの話では親子2代に渡って同じ仕事をしており、Uさんはお父さんが経営する会社で修行したのち、独立して現在の会社を立ち上げたのでした。

しかし、Uさんが独立してからまだ4年弱。
経営業務の管理責任者の要件である5年の経営経験がありません。

これでは要件を満たさないので、このままでは建設業許可は下りません。
そこで目を付けたのがUさんのお父さん。

Uさんのご近所に住んでいて、管工事会社を経営しているとの事。
Uさんと同じ管工事の会社を経営しているのですから、経営経験が5年以上あります。

しかも、お父さんの会社は年齢のこともあり、仕事の量を抑えているとの事。

さらにお父さん夫婦で役員になっているため、お父さんが取締役から抜けても会社は運営出来そうだという事。

そこでお父さんには会社の代表取締役から外れてもらい、お母さんを代表取締役になってもらいました。

お父さんはUさんの会社で経験を伝える役になってもらったのです。

こうして全て要件を満たすことができ、Uさんは建設業許可を取得することができたのです。
Uさんは、お父さんから経験を学び、仕事を順調に受注しています。