建設業許可は行政書士に依頼しないと取れないのですか?

ビジネスマン

建設業許可を新規で取りたいと思っています。
仲間の建設業者は行政書士に依頼して建設業許可を取ったそうです。
しかし、行政書士に依頼をすると10万~20万円くらいかかるので、自分で手続きをやってみようと思います。
建設業許可を行政書士に依頼せずに自分でやることは難しいのでしょうか。

建設業許可は行政書士に依頼しなくても自分で出来ます

建設業許可に限らず許認可申請は専門家である行政書士に依頼をしなくても申請者自身でも手続きすることができます。

特に法律などで行政書士に依頼をしなければならないと決められている訳ではありません。

ご自身で手続きを行いたい場合には、下記の流れでやると良いでしょう。

管轄の役所を訪問して相談
まずは御社の本店を管轄する建設業許可申請の窓口の役所に赴いて担当者に相談をしましょう。
担当者によって対応方法が異なると思いますが、建設業許可の手引きを見せてもらいながら説明をしてもらえると思います。
担当者の説明を思い出しながら手引きを熟読します
建設業許可の手引きには許可を受けるための要件、費用、必要書類、許可を受けた後の手続きなど、許可を受けたい人が知っておかなければならない情報が詰まっています。
最初から最後まで熟読して、なんとなくでも良いので内容を把握するようにしましょう。
許可が下りるまでのスケジュールを把握します
建設業許可の準備から申請までは手続きに慣れている行政書士でも2週間程度かかります。
はじめて申請手続きをするのであれば、スムーズな段取りはどのようにしたら良いのかを決めておくと良いでしょう。
必要書類である住民票、身分証明証等の行政証明は有効期間がありますので、この有効期間を過ぎてしまうと再度取得をしなければなりません。
二度手間を防ぐためにも「何をいつまでに、どのような順番で用意するのか」をスケジュールを組みましょう。
必要書類を集めます
建設業許可の手引きには必要書類の一覧が掲載されています。新規申請の場合、更新申請の場合、業種追加申請の場合などで用意する書類が異なりますので注意が必要です。
住民票は取得しやすいと思いますが、身分証明書や登記されていないことの証明書は初めて耳にする書類かもしれません。
取得方法も知らない場合がありますので、違う役所に行ってしまうことが無いように事前に役所に電話確認しておきましょう。また、他社から証明書に会社実印の押印をお願いする場合がありますので、事前に押印をしてもらえるかの確認連絡をしておく必要もあるでしょう。
申請書類を作ります
建設業許可の申請書類は役所のホームページからダウンロードできるようになっています。
Word形式かexcel形式でのダウンロードができますので、建設業許可の手引きの記載例を見ながら入力をしていきます。
この時、他の書類との整合性が取れているかを確認しながら作業を進めます。
Aという書類ではZと書いていたのにBという書類ではYと記載されていると申請の受付窓口でチェックが入って、申請書が受理されなくなってしまいます。
財務諸表はちょっと難しい
財務諸表と呼ばれる貸借対照表、損益計算書、完成工事原価報告書、株主資本等変動計算書、注記表は簿記の知識がないと何が書いてあるのかがよく分からないと思います。
税理士等が作成した財務諸表は税務申告用の形式で作成されていますので、これを建設業法に基づいた形式の財務諸表に組み替える作業が必要になります。建設業許可の手引きにも勘定科目の考え方が記載されていますので、これを参考にしながら組み替えてください。
必要書類が揃ったら押印
必要書類が揃ったら必要箇所に押印をしていきます。会社実印を押印したり、個人認印を押印したりと押印するハンコの種類を間違えないようにしましょう。日付を入れる書類には申請日当日の日付を入れておくと良いでしょう。後は建設業許可の手引きを参考に書類をまとめてつづり紐やホチキスなどで綴じます。
正本、副本、控えを作る
書類が揃って押印も済んだら、副本と控え書類をコピーして作ります。申請先によって必要な部数が違いますので、確認しておきましょう。また、千葉県のように「入力項目のある様式」のように別途書類の写しを添付しなければならない場合もありますので、確認しておきましょう
いざ申請へ
申請する役所によっては申請予約が必要な場合がありますので確認しておきましょう。また申請手数料(審査手数料)をその場で支払える場合もあれば、事前に収入証紙を購入しておかなければならない場合もありますので事前に確認しておきましょう。審査時間はおよそ20分~30分くらいが目安です。申請者が多いと1時間程度待ちますので時間に余裕を持って行きましょう。
書類に問題がなければ受理され、書類に受理印を押印してもらえます。控え書類を持って帰りましょう。
建設業許可通知書を受け取る
申請する役所によって扱いが違いますが、審査期間(千葉県の場合は45日間)を経て建設業許可通知書を受けることができます。千葉県の場合は郵送されてきますので、これで無事に建設業許可を取得したことになります。

このような流れになります。
初めての方であれば早い方で1ヶ月くらいで申請が出来るのではないでしょうか。

是非、チャレンジしてみてください。

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